依頼屋



「ぁっ…」


レイランが私の首筋にキスをする


…油断した


「ね、ねぇレイラン様?湯浴みはできないかしら?」


「湯浴み…?そんなものしなくても君は十分綺麗だが…


女性には女性なりの準備があるのだろう


そこを使うといい」


私はそそくさと示された所に行き、持ってきていたいつもの服に着替えた


鎖骨辺りにあるキスマークを鏡で見る


「…最悪」



私は仕事に身体を使わない


そんな事をしなくたって情報は引き出せる


他は汚れてれてしまっているから、


これだけは純粋でいようと思ったのに…


「…もう嫌だ」


汚れてしまった…


もう元には戻せない…


他に何が誇れるだろうか…


私にはもう何も残されていない…


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