依頼屋



「へぇ、依頼屋ってこの人の事」


「エリーナ、初めて会う人にはまず挨拶でしょ」


腕を組ながら部屋に入る勝ち気な少女がエリーナらしい


紫の髪を高めに二つに結う姿は私より少し年下だろうか

まだあどけない表情が残っている



「こんにちは、リゼリアです。よろしくお願いいたします」


今度は変に思われないよう、気を使って営業スマイルを浮かべる



「ねぇ、依頼屋って頼まれたら殺しだってするんでしょ?一座の誰かを殺しに来たの?

ねぇ答えて。答えられないなら今すぐ出て行って」




「エリーナ!!!」

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