依頼屋

俺は目を瞑るが寝れなかった




あの表情が頭から離れなかったからだ


彼女のコートを脱がせると鎖骨辺りにキスマークがあった


彼女は苦痛に顔を歪めて、泣きそうになっていた


きっと無理やりされたんだろう


可哀想で、不注意だった自分が憎かった


抱きしめたかったが、この前みたく拒絶されるのが耐えられなかった


ふと、自分自身の身体が暖かいものに包まれた


布団だった


彼女は自分が熱を出しているにも関わらず俺の心配をしていた


俺はたまらなくて、ベッドに帰る彼女を抱きしめた


「リゼリア…」


「リュ…カ…」


彼女を此方に向けて唇にキスをした


もう自分の想いは止まらない…


彼女に嫌われても仕方がない…


俺は…俺は…


「好きだ…リゼリア」

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