依頼屋
俺は隣でモゾモゾと動く気配に目覚めた
リゼリアの寝顔はあの頃の幼い寝顔のままだった
でも最近は妙に大人っぽい一面を見せるようになり、ドキドキする事がある
…熱は下がったようだな
顔色も昨日よりだいぶ良い
俺は彼女の髪ににキスを落とした
「んっ…」
「おはよう、リゼリア調子はどうだ?」
彼女はむくりと起き上がり目をこすりながらコクリと頷く
きっとまだ半分夢の中だ
「リゼリア、もう少し休め」
彼女は首を横に振った
「…大丈夫。…急がなきゃならないんでしょ?…私…起きる」
「…気分が悪くなったら言えよ」
コクリと頷く彼女は頑固だ
こういう時の彼女は俺が何を言っても絶対寝ない
けれど、そういう所も俺のツボだったりする