依頼屋
「いやぁーお見事お見事」
一人の男が拍手をしながら歩いてきた
髪は快晴の空の様な青色
目は太陽の様なオレンジ色で、
夜空を思い出させるリュカとは正反対だと思った
「…カルロ…何故ここにいる」
彼の知り合いだろうか?
随分と仲が良さそうだ
「たまたまだよ。偶然。…ところで、君の隣の方は?」
「…仕事のパートナーのリゼリアだ」
「へー、あのリュカがパートナーを…ね」
カルロと呼ばれた人物は私をじろじろと見る
私はフードを深く被り直し、彼の陰に隠れた
「ちぇー、逃げられちゃった
まぁいいや。それよりリュカ海を渡りたいんでしょ?
その腕を見込んで依頼があるんだけど…
引き受けてくれたら送るよ?」
「面倒な事に巻き込むつもりじゃないだろうな?」
「全然そんなつもりないよ。友達だろ?」