依頼屋
リュカと別れて向かった先は大砲の発射場所だった
「…やっぱりこれ…」
大砲にはリク王のシンボルマークが入っていた
実は先ほどリク王のシンボルマークが入った火薬を運んでいる人がこの船に入るのを見たのだ
「誰?」
声に振り向くと藍色の目に眼帯をした青年がいた
「ああ…君か、悪いけど此処は人手が足りてるんだ
他の所を手伝って貰えないか」
「…これどこから仕入れてるの?」
単刀直入に聞いてみた
青年は手を止めずに言う
「君には関係ないでしょ?」
「…これ、リク王のシンボルマークだよね」
青年の手が止まった
まずい…警戒されたか…
「あんた、何を知ってるわけ?」
「…何のこと?」
「とぼけんなよ…スパイなんだろ?」
彼は私を壁に追いやり、手を顔の横につけ、首に短剣を向ける