依頼屋


この目…きっとこの人は…強い


真っ向勝負すれば私は確実に負ける…


「最初から変だと思ってたんだ

船長がいきなり護衛なんて言うし、

あんたは素顔を隠してるし、

うちの船長にどうやって取り入った?

何の情報を狙っている?」


ここで抵抗を見せれば確実に私は殺される


相手は本気だ…どうする…!







その時だった

「何やってるのよリュウ!!!

貴方、船長命令に歯向かう気?

それなら問答無用で殺すわよ。


リゼリア、大丈夫?

リュウはケンカっ早くてね。悪気はないのよ。許して頂戴」


奥から出てきたのは綺麗な女の人だった


「いえ、大丈夫ですよ」


た、助かった…


とはいえ、リュウと呼ばれる青年には警戒されてしまった


これからは距離を置かなければ…


すれ違い様に彼は私にこう言った



「お前らの正体を暴いてやる…覚悟しとけ…」

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