依頼屋


食堂には行かなかった


とても食べる気分じゃなかった


それに、食堂でもあの二人が一緒にいるのを見れば、余計とおかしくなりそうだ



「お前…食堂にも行かず何をしている」


ああ、またリュウか…


「…別に…何も…」


「怪しいな。一目を避けてこの船を調査するつもりだったんだろ?」


「…さあ?」


「フードを外せ」


「…嫌。」


「何故だ」


「…顔が…自分の顔が…嫌なの」


「…そんな嘘信じると思うか?」


「嘘じゃ…ない…

私の目と髪の色…珍しいから…

じろじろと好奇の目で見られるの

見せ物じゃないのに…」

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