依頼屋
「辛いか?」
「…はぁっ!!」
いつの間にか見知らぬ男がいた
私はとっさに短剣を構える
「まぁまぁ、待て待て…
お前は俺とと同じ…仲間なんだよ」
「…貴方は…誰?」
「俺はジェイド、海賊団の船長だ
お前と同じこっち側の人間さ」
「…ジェイド…!!」
ありったけの殺気を込めて睨む
「その殺気、全然怖くないね
意識がブレブレ、まるで泣き叫ぶひよこだ…」
「来るな!!」
ジェイドはカツカツと私との間を狭める
「本来の君はそんなんじゃないだろ…?
そう、君は血を吸いながら餌を求めて転々とする
“紅い蝶”」