依頼屋


「辛いか?」


「…はぁっ!!」



いつの間にか見知らぬ男がいた


私はとっさに短剣を構える



「まぁまぁ、待て待て…


お前は俺とと同じ…仲間なんだよ」



「…貴方は…誰?」



「俺はジェイド、海賊団の船長だ

お前と同じこっち側の人間さ」



「…ジェイド…!!」


ありったけの殺気を込めて睨む



「その殺気、全然怖くないね

意識がブレブレ、まるで泣き叫ぶひよこだ…」


「来るな!!」


ジェイドはカツカツと私との間を狭める


「本来の君はそんなんじゃないだろ…?


そう、君は血を吸いながら餌を求めて転々とする



“紅い蝶”」

< 163 / 205 >

この作品をシェア

pagetop