依頼屋


「何が仕方ないんだ?」


「っ!!リュカ!どうしてここに!?」


「カルロが休めとうるさくてな…

あまりにしつこいから任せてきた

リナルが寝たなら、リゼリアも少し休んだらどうだ?

此処は俺が見張る」


「え…それじゃリュカが…

いいよ、リュカ今日ずっと動いてたでしょ?
疲れてるだろうから少し寝たら?」


「ふっ…お前は変わらないな…」


ふわりと笑う彼に私はドキリと鳴った


ああ…やめて…

これ以上…


「じゃあ、少し外の空気でも吸ったらどうだ?」


「…そうする」


…丁度いい、頭を冷やそう


立ち上がり、外に向かおうとすると


「あ、待ってリゼリア…外は寒い」


肩に重みがかかる


それは彼がさっきまで着ていた上着だった


キューッと心臓が締め付けられる


「ぁ…ありがと…じゃあね」


私は走って外に出た
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