依頼屋



「ねぇ…リュカ、一般人が乗る船って言ったよね」


「ああ、言ったよ」


「…確かに一般人が乗る船だけど…」


リュカに連れられて来たのは明らかに一般人が泊まるのとは異なる、貴族が泊まるような仕様の部屋だった


「こっちの方がくつろげる」


「…うん…そうだけど…」


「それとも、二人部屋じゃくつろげないって?」


「ううん…それはそんな事ないんだけど…」


だだっ広い部屋を見回して言う


本当に彼はどれだけ稼いでるんだろうか…

たまに彼の金銭感覚がおかしいと思う時がある



二人部屋…か…


この前もしたし、大丈夫かな…



「リゼリア、おいで」


「何?…きゃっ!」


彼に呼ばれて近くまで行くと彼に手を引かれ膝の上に座らされた

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