依頼屋


「リ…リュカ!!」


「…落ち着く」


彼はぎゅっと私を抱きしめる


もう、心臓が爆発しそうだ


「…お…下ろしてっ…」


「…リゼリア…好きだ…」


「リュカ……」


ねぇ…なんでそんな事言うの…?


なんでそんなに悲しそうなの…?


私はほっとけなくて、完全に逃げられなくなってしまった

でも、やっぱり気持ちを伝えることはできなくて


ただ無言で彼の行為が終わるのを待っていた


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