依頼屋


…びっくりした

リゼリアと相部屋にしたのを軽く後悔した




彼女には言ってないが、もう大体リク王の居場所は掴めている

後は、依頼主と合流するだけだ


だから、彼女との時間はもう殆ど残されていない

この船旅で彼女とお別れだ


残された彼女との時間を大切にしたいと考えた俺は休養ということにして、楽しもうと考えた

彼女には部屋が無かったと言ってあるが俺はわざと相部屋にした

もう会えなくなるかもしれないのなら例え嫌われても一緒にいたいと思った


できるだけ彼女に触れて、存在を確かめていたかった


でも、泣かれた


後悔した


そんなのはただの自己満足だったと思い知らされた


諦めようとすると彼女は泣きながら必死に引き止めた


好きだと言われた時はかなりやばかった

一瞬自惚れた考えをしてしまったが、結局彼女はそんな事は微塵も思ってはいないようで、良くてただの幼なじみって所だろう…


昔っから鈍い奴だと思ってたが、ここまでくるとたちが悪い…


そもそも、相部屋を軽く許可する辺り俺を男として見てないのは明らかだ



「はあー…」


俺は天井を見つめた

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