依頼屋
「ねぇ、リハーサル見に行かせて」
エリーナはリュカを睨む
「彼女の演技が気になるかい?」
それを全く気にせず、彼は微笑む
「勿論よ。中途半端な演技をしてたらメルディアナだろうとダメ出ししてやるわ」
彼はもう一度微笑むと彼女の身体を軽々と抱き上げた
エリーナが見に行った時は既に完成していて、
メルディアナが嘘ではなかったことが分かる
「あの子、天才なのね。
歌も踊りも完璧。きっと私がするより良い舞台になる。
きっと今までで一番拍手が貰えるでしょうね。
もういいわ、ダメ出しする必要はないみたいだし、ありがとう。帰らせて」