依頼屋
依頼屋と王子
「リゼリア、着くまでにその顔何とかしろよ」
「んー、」
彼から注意されてしまった
そんなに眠そうに見えるだろうか
私は寝起きが悪い
落ちてくるも瞼をこすって何とか耐える
「こすりすぎだ、目が赤くなってる」
不意に腕を掴まれ、
目の前には端正な彼の顔があり
グレーの瞳に見つめられ
ドキドキとしてしまう
もしこれが普通の女の子ならきっと彼に恋をしてしまうだろう
でも残念ながら私は普通の女の子ではない
私は人を殺し、騙す依頼屋だ