依頼屋
依頼屋の夜会
まずい…
かなりまずい…
実は私は前にこの国で依頼を受けたことがある
「おい、そこの人」
呼び止めたのは地元の警備兵だった
私はぎゅっとフードを深く被りなおす
「半年前ここである貴族の殺人事件が起きたんだが、何か知らんか
容姿は女でブロンドの髪、青い眼だったそうだ」
彼はきっと含んだ眼でこちらを見ているだろう
私は何も言わず俯くことしかできない
「すみません、俺達は旅人でこの国にさっき着いたところなんです
なので何も…」
「そうですか、ご協力ありがとうございました」