依頼屋
ふと、大きな建物が目に入り立ち止まる
その建物は平民街にしては少し大きく目立つ
しかし、壁などところどころに亀裂がはいっており、塗装もはげている
「お姉ちゃんはペンキ屋さん?」
下を向くと小さな女の子が私に話しかけている
「ううん…私は…なんでも屋さんかな」
私は少女の目線に合わせて言う
「なんでも屋さん!じゃあ、ペンキも塗れる!?」
目がきらきら輝く
「ペンキ…?たぶん塗れるかな…」
「ねぇ!じゃあお姉ちゃんも一緒にやろ!
これからねお家をペンキで塗るの!
お願い!一緒にやろ!」
私は困ったように彼を見る
「時間はあるしリゼリアが決めていい」
「お姉ちゃんお願い!」
パンッと目の前に両手を合わせるこの少女が可愛らしくてつい「いいよ」と言ってしまった