依頼屋




その時彼がクスリと笑ったのはきっと気のせい


「ねぇリゼリア!一緒にここの掃除しよ!」



「はい、アリアさん」



なるべく明るい声と笑顔を作る



「あー、それなし。」


ぷくっと頬を膨らませてアリアが言う


意味が分からず戸惑っていると


「敬語!!同い年なんだから普通に話していいよ」



「でも…」



「でもはナシ!さあリゼリア早く片付けよ?」


「…うん」



困った、


こういうタイプが一番苦手だ


相手のペースに呑まれそうになる


やっぱり帰りたい…

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