依頼屋
「お家はどこ?」
「ここだよ」
そう言って少女は目の前の大きな建物を指差す
「ここ…?」
「うん、ここ。あ!ジークだ!ジーク!!」
彼女に呼ばれて振り向いたのは小さな男の子だった
「ローラ、何やってるんだよ
ペンキ屋は来ないって言ってるだろ
それにこの人達…」
ジークは可愛らしい目で私達を睨む
…可愛い顔が台無しだ
「なんでも屋さんだって!!
ペンキも塗れるって言ってるから
手伝って貰おうよ!!」
「バカ。そんなの神父さまが許してくれないよ」
「絶対許してくれるもん!」
「こらこらそこで何やってるんじゃ」
中から出てきたのは年老いて杖をついた男性だった
「外で喧嘩をするでないといつも言ってるじゃろ
おや?そこの者達は…」