依頼屋



「ところでお嬢さんは何か大きな悩み事を
しているようだね」


「…何の事でしょうか?」


「ほぉー…歳のせいで目が悪くなったのかのう…


さっきからあの子達と距離をとろうとしておるように見えたんじゃが…」




「…っ!」


なんで分かったのだろう…


ほら、だからこの人とは一緒に居たくなかったのだ


…私の身体は血と嘘で汚れている


ほら今も自分の身体から血の匂いが漂っている気がする


あの子達と一緒にいるとその純粋な心を汚してしまいそうで


手を繋げばあの子達の綺麗な手に血がついてしまいそうで


怖くて、怖くて…



私は神父さんを見る


神父さんと目が合うと私の心が見透かされているように思えて直ぐに逸らす



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