依頼屋





距離をジリジリと詰められ、彼は耳元でこう言った


「ねぇ、気持ち良くなりたくない?


我を忘れて時を忘れて快楽に溺れたくはないかい?」



きた…!


きっとこれに乗れば彼は薬を差し出すに違いない


「そんな事…本当に出来るのかしら?」


「ああ、出来るさ…おいで」



私は彼に連れられ、会場を出てある一室に入った



「ねぇお酒はない?レイラン様」


「酒?君は見かけによらず飲むんだな」


そう言って彼は瓶とグラスを差し出す


「レイラン様もご一緒してくださいな


今宵は二人で朝まで楽しく過ごしましょう?」


自分で自分の言葉に吐き気がする


「ああ、頂こう」





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