記憶
消せない過去
今日も、悪夢。
額から大粒の汗が滲む。
慣れたはずの悪夢だが、やっぱり、怖い。
目を覚ませばいつもと何ら変わりのない日常に安心感を覚える。
もう、学校に行かなくなって何ヵ月が経ったのだろう。
ふと自分の体に目をやれば、思い出すのはあの時の記憶。
ー誰でもいいからー
その一言が、私のすべてを変えてしまった。
取り戻すことの出来ない過去の楽しかった思い出は、あの職業体験でいとも簡単に、消されてしまった。私は 弱い。