チョコレート泥棒
消えたチョコレート
……ない。
ない、ない、ない、ないーーーー!!!
どこにいった⁉︎
私のチョコレート!
出社してすぐ部長に呼ばれ、机に鞄と一緒に置いたチョコレート。
部署の男性陣に配ろうと、昨日徹夜で作った。
それが消えた。
ものの数分で。
机の周りを隈なく探すがない。
半透明の水色の袋。
え?え?
「どうしたの、朱莉。」
チョコを配り終えた同期の咲耶。
「ないの!ここに置いてあったチョコレート!半透明の水色の袋のやつ!」
「半透明の水色……?それならさっき西崎が持って出てったような?」
……ん?西崎?( ゚д゚)
なぜ!?
「あいつどこいった!?」
「さぁー?とりあえずここにはいないよ。配ったときいなかったし。」
それはおかしい。
あいつなら自ら「下さい♪」とか言って、貰いにきそうなもんだ。