それでもお前と出逢えて本当によかった。
「そーいえば南条って汗かかないし体力もすごいんじゃね?」

耀のそんな一言にあ~と西川と俺。

それに南条は一瞬体をビクッと揺らし

「そんなことないよ」

と片手を前にだしふった。

「でもさ、恵も速くない?」

と話を変えた南条。

俺ははぐらかしたのかな、なんて思った。

だけどどこにそんな理由があるか考えたら気のせいだ、という結論しかでてこなかった。

それから俺らは西川の話題で昼飯タイムを終えつぎの授業へと向かった。
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