それでもお前と出逢えて本当によかった。
というハリのある声で第一列目の人が飛び出した。

おっと、南条はあといくつだ?

「1、2、3…9、じゅ…」

11だ。

後ろから数えればよかったとこれほど思ったことはない。

なんで並んでるやつ並び方あんなに汚いんだよ。

そう、並び方が汚すぎて数えにくかったのだ。

「チッ」

あからさまに舌打ちをした。

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