つよくなりたい
そうこうしているうちに、家を出る時間だ。
朝御飯なんか、小学校から食べたことのない私は、
急いでゴミを集めて、
家を出る。
―――ポーン.
「いってきます。」
「いってらっしゃい。」
マンションの掃除のおばさんが、
いるときは、挨拶をして出ていくのが日課だ。
ダダッ、
そこから、青信号が長い交差点を
一直線に走って、
駅までひたすら走る。
そして、10分後、
リュックの背中のポケットから
定期を出して、
毎日続けざまにくる電車に飛び乗る。
――8:59
よし、会社に間に合う
ギューっとなった、朝のラッシュの電車も、今の線になってから、
全然、楽だ。