ねぇ、どうして君は【Second】



しばらくの沈黙が私達を包んだ。




「主任、そろそろ戻りましょ?」


それが絶えられず、私から声をかけた。





「…っ、あぁ」



彼は、顔を少し歪めた様子で給湯室を先に出て行ってしまった。





ポツンと、今この場にいるのは私だけ。








「マナ、君…」




そんな小さな呟きは、誰の耳にも届くことはなかった。






< 12 / 52 >

この作品をシェア

pagetop