ねぇ、どうして君は【Second】
「送ってくよ」
そう言って車の鍵を見せる彼に、顔が熱くなるのを感じた。
「そ、そんなの迷惑になります!歩いて帰るので大丈夫ですから…!」
「ダメ」
ピシャリと却下されて、結局乗せてもらうことになってしまった。
「乗って」と助手席を指され、おずおずと乗り込む。
助手席って彼女の指定席じゃないのかな。
こんだけカッコ良くてモテるんだから彼女くらい、いるよね?
「ここ、私が座ってよかったんですか?」
「え?」
思い切って聞いてみれば、「どういうこと?」と言わんばかりの顔をされた。