ねぇ、どうして君は【Second】



「な、んで…」


なんで私がフランスに行ったからフランス語勉強するの?





「意味わかんない…」


「わかるだろ。少しでも桜と接点を持っていたかった。一人前になったら、フランスにいるお前に会いに行こうって思ってた」




「だから勉強したんだ」と彼は言った。







自分でも顔が真っ赤になってるのがわかる。


嬉しい。ものすごく。






「言ったろ?別れる時、『どうしようもなくお前が好き』って。俺の気持ちは今でもずっとそうだよ?」






私達の別れ方は、少し残酷だったのかもしれない。





< 26 / 52 >

この作品をシェア

pagetop