ねぇ、どうして君は【Second】
それから1週間。
仕事以外では桜は話してこようとしなかった。
俺から話しかけようにも、なんだか妙に俺を避けてる桜に近付きにくくてそれもできず。
そして今日。
山城さんに無茶な頼みをされて残業している彼女を放っておけなくて、俺も手伝うことにした。
いつか桜に会いに行こうと思って勉強しておいたフランス語が役に立つ。
仕事をしている彼女は本当に一生懸命で。
「はぁ〜。終わったぁ〜…!」
だからこそ、それが終わった時の彼女の表情は昔を思い出させた。