ねぇ、どうして君は【Second】




なのに。




「ごめん、なさい…」





想いを伝えた挙句に彼女の口から発せられたのは、謝罪の言葉。



俺が告白したことに対しての返事なのか、その一言は俺の胸を痛め付けるには十分だった。





そのまま桜は車を飛び出して行ってしまった。



出て行く時に彼女が涙目に見えたのは俺の気のせいだろうか?



それが見間違いじゃないとしたら、彼女は何に泣いていたんだろう。




俺が告白したことに対してか。

それとも…昔のことを思ってか。







どちらにせよ、わかったことがひとつ。







俺は、振られたんだ。





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