ねぇ、どうして君は【Second】
「で、ここが給湯室。これで案内は最後な」
「はい…」
平然としている彼に、呆気を取られた。
さっきの笑みからして、何か言ってくるかと思ったけど何もなし。
「わざわざ主任自ら案内してくださってありがとうございました」
「……」
「じゃあ、戻りましょうか」
そう言って戻ろうとすると、パシッと腕を掴まれた。
この状況でそんなことをできるのは、1人だけ。
「主任…?」
振り向けば、真剣に私を見る彼の顔があった。