空色スカイ


大体、
息子の夢を馬鹿にする親がどこにおるっちゅーのに。

そう考えていると段々腹がたってきた。


「純ー」


「あーもうっ!
ほんっまにうるさいなあ!
なんやねん!」


「あんたモテへんやろ。」


「はぁ?
今度は何言い出すか思えば…
母ちゃんはな、
息子を…」


「女の子やで!」


「は?」


「今日、泊まりに来る親戚の子よ~
良かったなあ!」


「は?
今日泊まりに来る親戚?」


「そっ!
あら、純には言うてなかったか?
まぁ、夏美ちゃんって子や。
純と同じ高1。」


ますます意味が分からなくなる。


「そんなん聞いてへんし!」


「はよ準備しぃや~
あんたそんな汚い格好やったら惚れてもらえんで。」


そう言ってから
俺の顔をじっと見つめる母。


「ま…顔で無理か。
うん、まぁ着替えておいで!」


「ひどいやろ…それ。」


そんな母親でも、
俺の大切な1人の親だった。


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