無関心少女と総長
入学式
今日はいよいよ高校デビューの日!
スカートを短くしたしウィッグとカラコンつけたし!
伊達メおっけ〜♪
さぁ行こっと♪♪
藍埼真央15歳!
今日から高校生になります!
あたしの通うのは迅龍寺台高校-ジンリュウジダイ-
日本一不良の多い高校です笑
制服かわいいし校則緩いからここにしたの!
別に不良とか怖くないし?
関わらなきゃいいだけだもん♪
門をくぐってクラス表を見ると…
どのクラスも見事に男子ばっかり!
「あたしのクラスは…1組だっ。」
クラスへ向かおうとした時…
「ねぇねぇ♪入学式なんてサボって俺らと遊ばない?迅龍くるなんてどっかのレディースの総長さんとか?」
そういいながら男たちは腕をあたしの掴み取り囲んだ。
「えっ総長じゃないですしっ!
遊ばないですっっ!痛いから離してくださいっっ!!」
あたしは少し大きな声を出していた。
別に怖かったわけじゃない。
ただほんとに痛かったから笑
「おい。どけ。そいつ嫌がってんじゃねぇの。」
身長185㎝はありそうなくらい長身のイケメンがものすごいオーラを出して低く通る声で言った。
「チッ。行くぞお前ら。」
長身イケメンさんのおかげであたしを取り囲んでいた奴らは去っていった。
長身イケメンさんも去って行こうとしている。
(あっ!お礼言わなきゃ。)
「あっ!あのっ!!
ありがとうございます!助かりました!」
あたしは目一杯頭を下げた。
無言で立ち去る背中に向けて。