俺様王子は子猫がお好き
「でも……それだけ好きなのに結菜ちゃんとの関係を壊そうとしなかった綾乃ちゃんは本当に偉いよ」
ずっと……誰かに言ってほしかった言葉だ…
「く、るみ……っ」
ぎゅっと、いっそう強くくるみに抱きついた。
そんな私にくるみはさらに言葉をくれる。
「辛くても……くるみがいるよ。綾乃ちゃんのそばにいる人はいるんだよ」
これ以上ないくらいの言葉だよ……
くるみの優しさに包まれて、私はいつまでも泣き続けてしまった。