俺様王子は子猫がお好き
切ない恋のはじまり
☆side 龍☆
「や、やだ……っ、来ない、で…っ」
怯えた顔をして後ずさる結菜に構わず、俺は一歩歩み寄る。
「結菜、俺のこと、きらい…?」
自分でも自分が呆れる。
結菜は俺を好きになることはないと言った。
こんなこと聞いたって無駄なのに……
「き、嫌いなわけない…けど」
「じゃあ好き?」
「そ、れは……っ」
何も答えられなくなってしまう結菜。
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