俺様王子は子猫がお好き
「あたしは……玄野くんのことは…っ」
結菜が苦しそうにそう呟いたとき、耐えきれず俺は結菜を強く抱きしめた。
「く、玄野くん…っ!」
「どうして……っ、どうして手に入んねーんだよ…っ」
いやだ。結菜を俺だけのものにしたい…!
「結菜っ!」
突然後ろから声がした瞬間、腕の中にいたはずの結菜が長瀬の胸の中にいた。
「諒ちゃんっ!」
ほっとしたような声をだして長瀬に微笑みかける結菜。
なんだ…?何が起こっている…?
「結菜は俺のもんだ。手出すんじゃねーよ」