俺様王子は子猫がお好き
〈第4章〉
波乱の体育祭!
☆side 結菜☆
重たい気分のままむかえた体育祭。
大好きな行事なのに、いまいちテンションが上がらない。
「なにそれ!ありえないよ玄野くん!」
くるみは顔を真っ赤にさせて怒ってくれた。
「そんなやつ今すぐ忘れたほうがいいよ!」
龍くんはもう学校へ来ないんじゃないかって思っていたけど、ところがちゃんと来ているんだよね。
あたしももう忘れたいよ。
でも、会ったら忘れられないんだ…
「でも今日は玄野くんなんて視界に入れず楽しみなさい!ストレス発散よっ」
綾乃ちゃんの言葉に、おーっ!とくるみがこぶしを上げる。
「ほらっ、結菜ちゃんも!」