俺様王子は子猫がお好き
ベッドに足だけ布団に入れたまま、起き上がって迎える。
「もう全然大丈夫だよ!明日から学校行く~!」
あたしの言葉によかった、と2人が笑った。
熱ももう下がったし、足首も病院で見てもらった。
「赤連合優勝は結菜が走ってくれたおかげよ!」
「結菜ちゃんまじでヒーローだよぉ!あのあとの1組の盛り上がりようったらなかったよ!」
その言葉に嬉しくなってしまう。
「え~よかったぁ~!そーだ、打ち上げとかあるの?」
「もちろん!あのあと決まったんだけど…」
打ち上げの日にちや場所を綾乃ちゃんが教えてくれたあと、
「さてっと」
くるみがおもむろに話を切り出した。