俺様王子は子猫がお好き
「え、ゆ、結菜…?」
龍くんの少し驚いている声が聞こえる。
「……猫は、一度心を開いた人にはずっとなつくよ」
心配しないで。
あたしは、ずっと龍くんから離れないよ。
「あたしには、龍くんしかありえないよ」
ふっと笑う気配がした。
「ばーか。俺がおまえを離してやらねーよ」
龍くんはあたしのほうへ向き直り、ぎゅっとあたしを包み込んだ。
「……好きだよ、俺の子猫ちゃん」
☆END☆