俺様王子は子猫がお好き
「あ、ちょっ!」
長瀬くんの手を取って走り出す。
「か、笠原?」
「いいからくる!」
そのまま廊下をかけ、保健室へ。
「先生いますかー?」
声をかけてみるものの先生はいないようだった。
「しょうがないね。長瀬くん、そこ座って」
「あ、う、うん」
長瀬くんがそばの椅子に座ったことを確認して、適当にガーゼや消毒液やらを持ってくる。
「いいのに。こんな小さな傷すぐ治るよ」
「そーいう問題じゃないの!ちょっとしみるけど我慢だよ?」
消毒液をガーゼにしめらせ、そっと傷口にあてる。
「痛っ…」
「我慢我慢!」