俺様王子は子猫がお好き


おかしい。

どうしてあたし、こないだからこんなドキドキしてるんだろう…



「俺様の膝、この脚で蹴っただろ」


ふいに、玄野くんの手がスカートに伸びてきて、太ももに触れた。



びくんっと体が跳ねてしまう。



「なに?感じてんの?」




あたしのその反応に少し機嫌を直したのか、玄野くんが意地悪く笑って言った。



かん…っ?!



身近でないその言葉の意味を理解するのに数秒要したのち、ぶわっと体中が熱くなる。




「ば、ばかじゃないの?!そんなわけないから…っ!」



意味わかんない玄野くん!!
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