俺様王子は子猫がお好き
「大事なのは…相手が自分をどう思ってるかじゃない。
自分が相手を好きだっていう気持ちでしょ?
だって…どう思われていても大好きなんだから…」
しっかり、諒吾を見つめて言い切った。
「綾乃…」
驚いたような諒吾の様子にはっと我に返った。
顔をそらす。
や、やば…今私…
遠まわしに告白したような感じになったんじゃ…
ど、どうしよう…
「や、あの…」
「ありがとう」
「えっ?」
思わず見上げると、諒吾は私の大好きな笑顔を浮かべていた。
「元気出たわ。おまえのおかげ」