俺様王子は子猫がお好き
な、何…?
こんなに怒ってる玄野くんは初めて……。
「てめぇ…… 何があってもきょうは絶対部屋に入んなって俺の命令、なに逆らってんの?」
玄野くんの怒りがめちゃくちゃ激しい。
背中見てるだけでそれがこっちまでわかる…。
「も、申し訳ございません…っ」
大下さんは縮こまって目に涙を浮かべ、必死に謝っている。
「だからおまえは使えない召し使いなんだよっ!!!」
……玄野くん…あんたさ、
「お前なんて俺の権力でどうとでも…」
「ちょっとは目ぇ覚ましなさいっ!!!」
バチン!!
ものすごい勢いであたしは玄野くんの頬をはたいた。