俺様王子は子猫がお好き
「何すんだよっ!!!」
玄野くんがめちゃくちゃ睨んでくる。
こんな火に油を注ぐようなこと、しないほうがよかったのかもしれない。
でもひるまない。
人として正しいのは絶対あたしだから。
「大下さんはあんたのまわりのお世話をいつもしてくれてんでしょ?!
なのにお礼どころか暴言はくなんてサイッテーだから!!!」
「てめぇ…」
「いいんです…!私が悪いんですいつもドジばっかで…っ」
ぼろぼろ涙をこぼしている大下さん。
「大下さんは悪くなんてないよ。
悪いのは全部こいつ」
「おまえ…さっきから誰に向かって口利いてんだよ」
はぁ?!!
あたしは玄野くんを睨みつけた。