俺様王子は子猫がお好き

「あんたがいくら金持ちで偉いか知らないけどね、きちんとお礼も言えないようなやつは、あたしみたいな庶民以下だよっ!!」



だいたいね、と言葉を続ける。



「あんたのそーゆうところが大っきらいなの。自分勝手でわがままで強引で!

あたしのことおとしてやるとか言ってくるけど、じゃあまず好きにさせる努力でもすれば?!

あたしがお礼も言えない人好きになるわけないでしょ!!」



言いたいことだけ全部言って、あたしは玄野くんをキッと睨んだ。

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