俺様王子は子猫がお好き
遊園地デート
☆side 綾乃☆
土日があけてまた今日から新しい1週間がはじまる。
「玄野くーん!今日もかっこい~!!」
「ねぇねぇ今度ご飯いこっ!」
「あー!ずるいあたしともいこうよ!」
相変わらず玄野くんのまわりには女の子でいっぱい。
他のクラスの子もいるみたいだし…。
それを見た結菜が、はぁ…と溜息をついた。
あの人だかりで席に座れず、私の元へ避難しにきてるってわけ。
「え~?なになに結菜ちゃん、玄野くんが女の子に人気で寂しいのー?」
くるみがくふふと可愛く笑う。
「は?!ありえないから。てかくるみ、今日遅刻じゃないじゃん」
「あ、うん。今日は出る10分前に起きれたんだっ」
10分で間に合うんだ…と呆れていると……
「てめーら毎日毎日うっせーんだよ!散れ!」
しびれをきらしたのか、玄野くんが大声を出した。