【短】ユルサナイカラ
ユウジョウナンテ
I now hate anymore you.
「ただいまー」
静かな家の中、まだお母さんは帰ってないのか………
そのまま2階にある部屋に行く。
それにしてもB香、腹立つ!!
私がいなきゃ何もできないくせに!!
ふと、ベッドの上の人形を見る。
この人形は昔、B香が「友情の証ね!」なんて言ってくれた人形だ。
真っ白なワンピースに綺麗な黒く長い髪。
もらったときは大好きなB香の香りがしていたが、もう消えてしまった。
あの香りと一緒に友情も消えちゃったのかな………
って!何言ってんの私は。
悪いのはB香なんだから!
……そうだよ。B香が全部悪いんだ。
ばっ、と左手で人形をつかみ、もう片手で机の上にあるカッターを持つ。
「友情なんて……」
思いっきりカッターを振りかぶり
「くっだらないっ!」
人形の腹を深々と切り裂く。
血でも溢れるかのように綿が出てくる。
それでも、やっぱり気が済まない………
カッターをベッドに投げ捨て人形の目に手を掛ける。
「あいつに惚れちゃった目なんて……」
目をぎゅっと掴み…
「なくなっちゃえっ!」
思いっきり引きちぎる。
かちゃん…ちゃん…ちゃん…
静かになった部屋に、そんな目が落ちる音だけが大きく響く。
「あ……」
そこで我に返る。
目の前に広がる悲惨な光景。
「………捨てに行こ…」
静かな家の中、まだお母さんは帰ってないのか………
そのまま2階にある部屋に行く。
それにしてもB香、腹立つ!!
私がいなきゃ何もできないくせに!!
ふと、ベッドの上の人形を見る。
この人形は昔、B香が「友情の証ね!」なんて言ってくれた人形だ。
真っ白なワンピースに綺麗な黒く長い髪。
もらったときは大好きなB香の香りがしていたが、もう消えてしまった。
あの香りと一緒に友情も消えちゃったのかな………
って!何言ってんの私は。
悪いのはB香なんだから!
……そうだよ。B香が全部悪いんだ。
ばっ、と左手で人形をつかみ、もう片手で机の上にあるカッターを持つ。
「友情なんて……」
思いっきりカッターを振りかぶり
「くっだらないっ!」
人形の腹を深々と切り裂く。
血でも溢れるかのように綿が出てくる。
それでも、やっぱり気が済まない………
カッターをベッドに投げ捨て人形の目に手を掛ける。
「あいつに惚れちゃった目なんて……」
目をぎゅっと掴み…
「なくなっちゃえっ!」
思いっきり引きちぎる。
かちゃん…ちゃん…ちゃん…
静かになった部屋に、そんな目が落ちる音だけが大きく響く。
「あ……」
そこで我に返る。
目の前に広がる悲惨な光景。
「………捨てに行こ…」