100通目のラブレター
…たぶん海斗は知らないね。
毎朝私が海斗が走る時間には起きてて、真剣な眼差しで走っていく海斗を見てるなんてね…。
私は、
そんな毎朝の私と海斗の姿を思い出して、静かに笑ってた。
「葵!」
「ん〜?」
「その…お互い、頑張ろうな!」
そんな、どこに照れポイントがあるのかわからないセリフを、超顔を真っ赤にして言った海斗を見ながら、
「うん」
って、
しっかりと返事をした。
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