100通目のラブレター
「あ〜、あいつさ中学で野球やってんだけど、その部がよく練習休みになるらしくて、よく俺の名前使って練習に来るんだ。
たぶんその時に見てたんじゃね?」
「そうなの?
でも、だったら私にも顔見せてくれてもいいのに…。でも、そっか。相手がわかれば安心♪」
「……。」
海斗は、
なぜかそれきり口を開くことはなかった。
でも、相手がわかったことで安心した私は、それからも文通を続けていった。